トラベラーズチェック総まとめ

2014年3月31日、アメリカンエキスプレスは国内でのトラベラーズチェックの販売を終了しました(リンク)。これによって国内でトラベラーズチェックを買うことはできなくなりました。利用・換金は引き続きできますが、早めに換金しておいたほうが安心かも。
《参考》トラベラーズチェックをゆうちょ銀行で換金してみた(ボーダレス)
《参考》トラベラーズチェック両替で郵便局へ行ってきた(ためらぼ)


外国でたくさん現金を持ち歩くのはちょっと不安・・・そんな時に現金の代わりとして便利なのが、失くしたり盗まれたりしても再発行してもらえるトラベラーズチェック(旅行小切手)。わたしも、ハワイなんかにはよく持っていきます。

メリット・デメリット

トラベラーズチェックのメリット・デメリットとしてよく言われるのが、

  • 紛失・盗難時に再発行ができるので安全
  • 現金よりも両替レートがいい
  • アメリカ以外では使えるお店が少ない

という点。
これらについて詳しく見ていきましょ〜。

現金両替に比べてどのくらいおトクなんだろう?

ある日(2011年9月28日)のUFJ銀行の両替レートを使って、
現金とトラベラーズチェックの販売額を比べてみます。

500ドル買った場合
レート 発行手数料 500ドルの販売額
現金 79.28 なし 39,640円
T/C 77.48 2%(10ドル) 39,515円

現金 39,640円 – T/C 39,515円 = 差額は125円

500ポンド買った場合
レート 発行手数料 500ポンドの販売額
現金 131.48 なし 65,740円
T/C 123.48 2%(10ポンド) 62,975円

現金 65,740円 – T/C 62,975円 = 差額は2,765円

英ポンドでは差が出たけど、米ドルはほとんど一緒。両替レートがいいというのは、あくまでオマケ程度に考えたほうが良さそうですね。

レートは確かにいいけど、発行手数料を考えるとたいして変わらない

アメリカ以外ではトラベラーズチェックは使えない?

アメリカ(ハワイ・グアムなど含む)では色んなお店で使えるトラベラーズチェックだけど、他の国では使えるお店が少ないので、一度換金してから使うのが普通

換金は、銀行や両替所などでできます(換金場所の検索)。アメリカ以外の国では、換金時に手数料がかかる所がほとんど(アメックスの窓口であれば換金手数料は無料・・・だったはずですが、色んな体験談を見ると最近はそうとも限らないみたいですね〜)。

アメリカでは:だいたいのお店で現金のように使える。換金する場合もだいたい手数料無料。ヨーロッパでは:ほとんどのお店で使えない。換金する場合はだいたい手数料がかかる。

こういう手間を考えると、アメリカ以外ではわざわざトラベラーズチェックにしなくてもいいのかな〜・・・なんて。いずれにせよ国によって事情は違ってきますから、Q&Aサイトなんかで検索・質問してみるのがいいと思います。

どこで買うのがおトク?

トラベラーズチェックは、郵便局や銀行(一部の店舗)、空港などで買うことができます。→T/C購入のご案内(アメリカンエキスプレス)

じゃあ、どこで買うのが安くておトクなんだろ?
レートはどこでも大体同じなので、発行手数料を比較してみます。

T/C発行手数料 比較表(2011年10月1日現在)
三井住友銀行 購入額の2% に加えて
1ドルあたり1円
1ユーロあたり1.4円
1ポンドあたり4円
三菱東京UFJ銀行 購入額の2%
みずほ銀行 購入額の2%(最低手数料1000円)
ゆうちょ銀行・郵便局 購入額の2%
セシール ドル:購入額の1.5%
ユーロ:購入額の1.7%

こうやって見ると、三井住友銀行がちょっと高めでセシールがちょっと安め、というくらいで、大した違いはありませんね。

どこで買ってもほぼ一緒。

シティバンクなど、銀行によっては口座を持っていると発行手数料が安くなるところもあるので、自分が口座を持っている銀行をチェックしてみるのもいいと思います。

ちょっと前まではVISAやマスターカードのトラベラーズチェックなんてのもありましたが、今日本で買えるのは、アメリカンエキスプレスのトラベラーズチェックだけです。

トラベラーズチェックの使い方

トラベラーズチェックを買ったら、サインをする場所が2か所あるので、
まず上の欄にだけサインをしておきます。

下の欄にサインするのは使う時
受取人(店員さんとか)の目の前で、上の欄にしたのと同じサインをします。

サインは漢字でもローマ字でもどちらでもOKですが、パスポートの署名と同じものにしておいた方が、使用時の身分証明がスムーズでいいですよ。

使う前に両方の欄にサインしちゃうと、使用・再発行ができなくなります。下の欄へのサインは必ず受取人の前でしましょ〜。(間違って下の欄にサインしちゃった場合でも、上の欄が空いてれば使えるみたい

紛失・盗難にあったら?

トラベラーズチェックをなくしたり盗まれたりした時は、すぐにアメックスのリファンドセンターに連絡!「ジャパニーズ・プリーズ」で日本語通訳に替わってもらえます。

その時、トラベラーズチェックの番号や購入場所を聞かれるので、必ず購入者控、または番号の控えを持っておきましょ〜(トラベラーズチェックと一緒に盗まれちゃマズいので別の場所に)。

じゃあ、実際の再発行手続きはどんな感じで進むのか。
色んな方の体験談を読んでみると・・・

スムーズに再発行してもらうためのキモは、

  • 盗難・紛失に気付いたらすぐにアメックスに連絡
  • 購入者控、または番号の控えを必ず持っておく

というあたりにありそうですね。

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トラベラーズチェック総まとめ への1件のコメント

  1. J.L より:

    とても詳しい情報ですね。
    私も、2001年あたりに、アメリカに行くときはトラベラーズチェックを買っていましたが、あまり、店も受け取らないし、銀行に行って換金も面倒です。 たしかに トラベラーズチェックは死語になりつつありますね。イギリスも銀行で換金するときは、かなり手数料を取られるようです。結局、現金がいいと思います。デビットカード(銀行のキャッシュカード)やクレジットカード(VISA やMaster)が発達していますけどね。日本の銀行のキャッシュカードが使えるかはわかりません。

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